多湿系タランチュラの飼育に総じて言えることを書いておきます。

種別にもインターネット等で調べて下さい。学名と"how to keep" や"caresheet" を添えて検索するとヒットすると思います。


他店で買ったタランチュラの飼育法を相談されることがありますがお止めください。当店で生体をご購入頂いているお客様に申し訳なくなってしまいます。


とりあえずざっくりお話しいたします。 


容器


生体の大きさに合わせて見繕いましょう。

大型種

大抵のタランチュラの成体は大型プラケースが適しています。但し樹上性種はそれなりに高さのあるケージを採用しましょう。幼体のうちは小さめのプリンカップやプラケースで一気に成長させましょう。但しその分汚れますので掃除は徹底しましょう。


床材


ヤシガラやピートモス等、多湿系の生き物に一般的に使用されるものをご用意下さい。当店で販売中です。深さは数センチあれば大丈夫です。湿度保持の為にそれなりに敷いておくと安心です。棚の重量と相談してみてください。

トビムシや活性炭又は燻炭を混ぜるとダニの発生が抑えられるようです。トビムシは当店でも販売中です。


温度


25~30℃

幼体のうちは30℃前後からあまり離れないようにして下さい。28℃を下回るのはやめましょう。


最初のうちは温度計を入れて確認してください。但し温度計が狂っている場合もありますので複数個設置しましょう。容器の中に2箇所と外、には最低入れると良いです。保温器具によっては温度ムラが出来ますからね。


特に冬場は要注意です。冬に入る前から保温対策はきっちりとしておきましょう。25℃を下回るのは温度が低すぎます。初めての冬の場合は一日中温度計を見ていましょう。 勿論夜が一番冷えますので頑張って徹夜するのです。あと、パネルヒーター単体の加温はダメです。しっかりと空間温度をあげましょう。サソリはケージが小さい分、パネルヒーターは蒸れる可能性もありますので使用は避けた方が良いでしょう。保温球や暖突等の保温器具が適しています。温室を作り、その中を温めましょう。火事にならないように注意してください。飼育頭数が増えたらオイルヒーターやエアコン管理をご検討下さい。


また、直射日光は温度があがりすぎるので絶対にダメです。


湿度


80%前後

床材は水を含んでいるときと乾いている時で色が違います。水を含んでいる色を保ってください。また、明らかにビショビショな状態は良くありません。最初のうちは湿度計を入れて確認してください。乾いている状態には絶対にならないよう日々チェックしましょう。特に冬は要注意です。霧吹きをするだけでは加水が足りない場合もありますので、ケージが大きい場合水を注ぎ入れることもすると良いでしょう。]



水入れ


当店では使用していませんので、必須ではありませんが最初のうちはあった方が良いでしょう。


溺れる可能性もありますので爬虫類用の水入れの小さめのをご使用下さい。




レッドローチがオススメです。

デュビアは潜る習性がありますので潰して置き餌として使いましょう。

コオロギ系を使用する際も同じで、生体を齧る可能性がある為、頭を潰して置き餌にしましょう。

ミルワームはガットローディングの知識がない限り、栄養価が低いので避けましょう。

その他 餌用昆虫については使用していないので何とも言えません。


脱皮前は体が膨らみ、餌を食べなくなります。その場合は餌を抜きましょう。また脱皮してから一週間弱は食べないので体が乾いて食べそうになってから餌をあげましょう。


幼体のうちは最低週2回、出来れば隔日で給餌しましょう。とにかく食べるだけあげましょう。

幼体の頃の餌が足りないと成体になる前に死にます。ここで餌代をケチるくらいなら飼うのをやめましょう。


成体は週1、2回程度の給餌で問題ないです。


掃除


幼体のうちはとにかく清潔にしましょう。餌の量も多いのでダニが湧きやすいです。給餌した次の日は掃除をしましょう。餌の食べ残しと糞を周りの床材ごと取り除くのです。そして最低月一で床材を全交換しましょう。特に脱皮前に蜘蛛の巣をしっかり張るので、脱皮後に全とっかえすると良いでしょう。



とにかく温度を高めに、乾かさず餌を大量にあげる。そして清潔に。


当店でご購入頂いた生体に関しては質問を受け付けますのでお気軽にご相談ください。