タイ原産のタイランドゼブラレッグタランチュラ。

Cyriopagopus albostriatus

これには複数のカラーフォームが存在すると言われています。カラーフォームの名称は未だ浸透していませんが、タイ人が呼んでいた名称を使います。

何度も言いますが、なるべく同便同産地で。混ぜないようにお願いしますよ。

登場県

Ratchaburi Form


ラーチャブリー県産

まずはラーチャブリー県産のフォームについて。

最近ではこのタイプが一番オーソドックスな気がします。

日本に来ているのもだいたいラーチャブリー産のこのタイプ。

腹部が白色基調で、焦げ茶色の虎模様が入ります。個体によっては焦げ茶色部分の面積の方が大きい個体も見受けられます。背甲も個体差があり、薄い色からやや濃い色まであります。

LCF(Light Color Form)やWCF (White Color Form)と呼ばれることもあります。


体長が比較的小さめの傾向にあります。


Sarabri Form

サラブリ県産

こちらは腹部と背甲が黒くなるタイプ。腹部は真っ黒に見える個体もいれば、虎模様がやや見える個体もいます。


DCF (Dark Color Form)やらBlack FormやらBlack Tigerやら呼ばれることもあります。

DCFと呼ばれるタイプはナコンラーチャシーマー県やサラブリ県、チョンブリー県に多いと言われています。



Chaiyaphum Form

チャイヤプーム県の個体群は体長がかなり小さいです。


その為スモールフォームと呼ばれています。


メスでも体長3~4cm程しかありません。


体色はLCFに近い個体です。


ラーチャブリーフォームも全体的にやや小さい個体が多い気がします。



Nakhon Nayok/Prachinburi Form

ナコンナヨック/プラーチンブリー県境産

ナコンナヨック/プラーチンブリー県境産

ナコンナヨック/プラーチンブリー県境産


ナコンナヨック県とプラーチンブリー県の個体群はかなり黒いです。


DCFと呼ばれるタイプよりも黒く、全身真っ黒になるメスも存在します。


全身真っ黒な「フルブラックタイプ」(1枚目)と、金色のストライプ模様が残る「イエローストライプタイプ」(2枚目)が存在しますが、これらは同じ場所で採取されていますので、地域差によるカラーフォームではなく、単に個体差の範疇です。成長によってストライプが消失する場合もあります。

現地ではどちらかというとイエローストライプタイプの方が個体数が少なめだそうです。


オス(3枚目)はそこまで個体差はないです。








以上タイランドゼブラレッグの地域差でした。

繁殖させる場合は最低限県名までの情報は必須条件ですね。